“小麦粉の漂白剤”使用可否で20年論争…消費者は「早く結論を」と要望―中国

Record China    2010年9月30日(木) 16時53分

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29日、中国で“小麦粉の漂白剤”と呼ばれる「過酸化ベンゾイル」の使用可否について論争が起こっている。発がん作用があるとして、過去20年以上にわたって続けられてきた論争。消費者は第三者機関による正確な検査で白黒をはっきりさせてほしいと願っている。

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2010年9月29日、中国で“小麦粉の漂白剤”と呼ばれる「過酸化ベンゾイル」の使用可否について論争が起こっている。発がん作用があるとして、過去20年以上にわたって続けられてきた論争。消費者は第三者機関による正確な検査を実施して白黒をはっきりさせてほしいと願っているという。鄭州晩報が伝えた。

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中国政府が小麦粉に過酸化ベンゾイルの添加を認めたのは1986年。それ以降、添加が続けられてきた。しかし9月中旬、中国衛生部弁公庁による「小麦粉に関する新国家基準の早期立案について」に対する回答の中で、全国食品添加剤基準委員会が過酸化ベンゾイルの使用取り消しに同意したとのニュースが伝わり、議論が再び活発化した。

使用賛成派は次のようなメリットや根拠を挙げている。1)小麦粉の白さを増し、熟成を促進すると弾力が増し、食感が良くなる 2)国連の食糧農業機関(FAO)および世界保健機関(WHO)が設置した合同食品添加物専門家会議(JECFA)は適量の使用を認めている 3)どんな物質も過剰摂取すれば人体に有害であり、国際基準や国家基準を遵守する限り人体に影響はない 4)一部には漂白剤が小麦粉の栄養成分を損なうとの説があるが、それは誤認であると実験で立証済み 5)無漂白の小麦粉で作る食品(麺、パオズなど)は見た目が悪く売れ行きが落ちるため、一部の飲食店が基準外の漂白剤を使う可能性が高く、それこそが真の食品安全問題を引き起こす恐れがある―。

使用反対派は、1)過酸化ベンゾイルには発がん作用がある 2)肝機能に悪影響を及ぼす 3)中国にはB型肝炎ウイルスのキャリアが1億2000万人存在し、毎年900万人の割合で増加している。彼らの発がんリスクは正常者の2〜3倍であり、過酸化ベンゾイルの使用は中国人の健康に大きな影響を与えている―などの理由を挙げている。

一方、市民の1人、王(ワン)さんは、白熱する議論に興味はなく「関心があるのは小麦粉に“漂白剤”を添加する必要があるのか、漂白剤は一体安全なのかどうかだ」と語る。王さんは「私の要求は非常に単純だ。必要なのは権威ある第三機関による科学的な検査結果、正確な説明であり、議論ではない」と指摘している。(翻訳・編集/HA)

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