2010年9月20日、北京の道路状況は、連日“クレイジー”渋滞となっているようだ。17日には渋滞している道路の数が140本を突破し、記録を更新したばかり。今回の大渋滞は、2008年の北京オリンピック開催時に自動車の通行制限をして以来、最大のものとなった。日本の華字紙・日本新華僑報が20日付で伝えた。

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1週間ほど前から北京市内の道路は、終日にわたって渋滞しているようだ。市内のタクシードライバーはこう語る。「祝日ですからね。パーティを開いたり、プレゼントを贈ったりするので外出の機会が増え、渋滞するのは当たり前です。と言っても、今年は少しおかしく感じますが」。

中秋節(中秋の名月)と国慶節(中国の建国記念日)と2つの連休が重なるこの時期は、多くの人々が旧交を温めるためにパーティを開いたり、プレゼントを贈り合ったりするのが中国の習わしだ。

そのためこの時期には、交際用、ビジネス用としてギフト市場がにぎわいを見せる。今年は陽澄湖産の上海蟹がギフト用として人気が高く、上海蟹の専門店では3000元（約3万8000円）以上する高額商品もあれば、産地から直接北京まで空輸する所もあるようだ。

中秋節にプレゼントを贈る文化と、交際・接待のための祝日が合わさって、 “祝日仕様”となっている北京の道路状況。中秋節を目前に控えたこの大渋滞、少々過熱気味ではあるまいか。（翻訳・編集/八木）