Record China 2010年9月14日(火) 22時41分
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14日、民主党代表選で菅直人首相が再選したニュースは中国メディアでも報じられた。就任わずか3か月の現職首相と政治とカネ問題を抱えた“大物”との一騎打ちは「真の勝者のない対決」と論じられた。写真は東京中心部。
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2010年9月14日、民主党代表選で菅直人首相が再選したニュースは中国国営の中央テレビ(CCTV)でも報じられた。就任わずか3か月の現職首相と政治とカネ問題を抱えた“大物”との一騎打ち。CCTV解説員はこれを「真の勝者のない対決」と論じた。以下はその概要。
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民主党という不安定な船のかじ取りを誰がするのか、当然注目に値する問題だ。だが、代表選後の民主党はどうなってしまうのか。菅首相が再選すれば、民主党の分裂は避けられない。小沢一郎前幹事長が「小沢グループ」の150人を引き連れて離党する可能性も否定できないだろう。これほど多くの国会議員を失っては、民主党にとって大きな痛手である。執政能力に影響が出るのは必至だ。
日本の政治の中枢で数十年も経験を積んできた小沢前幹事長の政治的な意思の強さ、判断力、決断力、執行力はずば抜けている。協力・離反を繰り返す権謀術に関しては党内で右に出る者はいない。菅首相でさえもその実力を認めるほどだ。そのため、菅首相が再選されても彼の経済政策が国会で通る可能性は低下するだろう。これは日本経済の復興にとって決して良いニュースではない。
では、小沢前幹事長が当選したらどうか。恐らく支持率低下を理由に解散総選挙の前倒しを要求するだろうが、菅首相までもがわずか3か月で交代となれば民主党に対する国民の信用はガタ落ちだ。両氏は「選挙後は団結する」と言っているが、党内外ではこれを疑問視する向きが多い。
かつて自民党は福田康夫、麻生太郎…と短命政権が続いたことで国民の信頼を失い、09年夏、民主党に与党の座から引きずり降ろされた。だが、もしも民主党が自民党と同じ道を歩むようなことになれば、最終的には同じように有権者に見放されるだろう。結局、今回の代表選はどちらが勝っても「真の勝者」のない対決なのである。(翻訳・編集/NN)
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