日本でも感染患者発生した新型耐性菌、「中国はパンデミックを全力で回避」―中国衛生部

Record China    2010年9月9日(木) 11時35分

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8日、中国衛生部は、ほとんどの抗生物質が効かない新型耐性菌への感染者が日本や欧米で相次いでいることを受け、「中国でパンデミック(感染爆発)が起こらないよう全力で回避する」との姿勢を示した。写真は北京首都国際空港の検疫カウンター。

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2010年9月8日、中国衛生部は、ほとんどの抗生物質が効かない新型耐性菌への感染者が日本や欧米で相次いでいることを受け、「中国でパンデミック(感染爆発)が起こらないよう全力で回避する」との姿勢を示した。新華網が伝えた。

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中国では以前から抗生物質の乱用が問題視されており、新型耐性菌への感染が本格的に流行し始めた場合、「中国はパンデミックになる」と警告する専門家もいる。同部はこうした状況を防ぐため、全国の医療機関に対し、抗生物質を規定に沿って正しく処方するよう指導を徹底していくとしている。

すでに各医療機関では免疫力が低下した患者や重症患者、感染症の既往歴がある患者などを対象に細菌検査を実施しているほか、検査の結果が陽性だった場合は12時間以内に同部のモニタリングネットワークに報告するよう義務付けられた。また、院内感染の防止対策も強化された。

新型の耐性菌は「NDM1」(ニューデリー・メタロベータ・ラクタマーゼ1)という遺伝子を持ち、ほとんどの抗生物質が効かないため「スーパー耐性菌」と呼ばれている。中国では抗生物質の年間の1人あたり消費量は米国の10倍に上るが、処方された患者のうち本当に必要だった患者はわずか20%未満と報告されている。(翻訳・編集/NN)

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