<上海万博>マナー違反の数々は「文革」のせい=当時は「無知」が偉かった―中国紙

Record China    2010年9月3日(金) 20時2分

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2日、開幕から丸4か月が経過した上海万博。もはや名物と化した感のある来場者のマナー違反や不正行為について、元駐仏大使で上海万博国際評価委員会のメンバーである呉建民氏が文化大革命との関連性を指摘した。写真は上海万博会場でのマナー違反の数々。

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2010年9月2日、開幕から丸4か月が経過した上海万博。もはや名物と化した感のある来場者のマナー違反や不正行為について、元駐仏大使で上海万博国際評価委員会のメンバーである呉建民(ウー・ジエンミン)氏(71)が文化大革命との関連性を指摘した。南方週末が伝えた。

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文化大革命時代(60年代後半〜70年代後半)の中国では当時の最高権力者、毛沢東の主導により「反知性主義」が幅をきかせ、知識人が敵視されていた。毛は国民に「本を読むとバカになる」と教え込んでいたという。当時の中国では、無知で無教養で汚い言葉を使えば使うほど「偉い」とされ、マナーを守る行為などは恥ずべきことだという価値観が横行していた。

呉氏は当時を振り返ってこう語る。「65年に外務省の翻訳室で幹部が私たちに放った第一声が忘れられない。それは『私は無骨者です!』というものだった。当時はそれが栄誉なことだった」。同氏によると、中国では49年の建国後、知識人を批判する様々な運動が起こり国民の価値観を狂わせた。「小さい頃、両親に『お客様の前で足を組まない、食事は音を立てない、人の話に割り込まない』などと教えられたが、そのような伝統は失われてしまった」と同氏は話す。

やがて中国人が自分たちの行動が先進国の人々と比べ、「お粗末」だと気づくのは、改革開放政策が進み物質的に豊かになってきてから。中国社会でも「マナー違反は恥」という価値観が台頭するようになったことは大きな進歩だ、と同氏は指摘した。(翻訳・編集/NN)

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