旧暦七夕は「カップルの日」だが…、ネット上で愛を語らう同性愛者に冷たい声も―中国

Record China    2010年8月17日(火) 11時57分

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15日、中国では近年、旧暦七夕を「恋人と愛を語らう日」として過ごす若者が増えている。ところが、にぎやかな祭りの陰で肩身の狭い思いをしているのが同性愛カップルだ。写真は旧暦七夕の前日にあたる15日、山東省青島市で、光の残像で描かれたハートの形。

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2010年8月15日、中国では近年、旧暦七夕を「恋人と愛を語らう日」として過ごす若者が増えている。ところが、にぎやかな祭りの陰で肩身の狭い思いをしているのが同性愛カップルだ。中国新聞網が伝えた。

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中国では同性愛に対する偏見や風当たりが非常に強い。そのため、自分が同性愛者であることをカミングアウトする人はごく稀だ。今年の旧暦七夕は8月16日。例年、カップルで花束やプレゼントを贈り合ったり、バーやレストランでは特別メニューが用意されたりと、バレンタインデーさながらのにぎわいを見せる。

ところが、そんなお祭り騒ぎを横目にネット上でひっそりと七夕について語り合っているのが同性愛カップルだ。彼らもコソコソするのは本意ではないが、「人目が怖い。街で“彼氏”と手をつなぐこともままならない」と話す。自分が同性愛者だと知った父親に泣かれ、故郷を離れた人もいる。

問題は、同性愛者がカップルの日である七夕を過ごすことに異議を唱えるネットユーザーが多いこと。「織姫と彦星が同性愛者だったというなら話は別だが」と皮肉るユーザーたち。はっきりと「軽蔑する」と言い切るユーザーもいる。「彼らも愛を語り合う権利はあるはずだ」と理解を示すのは少数派だ。

こうした差別や家族からの「結婚はまだか」といった圧力に負け、30歳が近付くころには「普通の結婚」をする同性愛者は多い。中国の法律では同性愛者同士の結婚は認められていない。ある同性愛カップルは「親兄弟の手前、仕方がない。でも結婚後も同じ街に住むことを約束している」と話していた。(翻訳・編集/NN)

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