2010年8月13日、「新浪健康」は12日付の海外メディアの記事から、米国心理学会が発表した父子関係に関する興味深い研究結果を紹介した。

【その他の写真】

米カリフォルニア州立大学の研究チームは、25歳から74歳までの男女912人を対象に電話調査を実施。対象者の1週間のストレス状況とその両親との関係について調べた結果、健康的な父子関係は男性にとって巨大な保護作用があることがわかった。

父親との関係が息子に与える影響についての研究はこれまでなされていなかったという。今回の調査で、子供のころに父親からの愛情を受けずに育った男性はストレスやイライラを日常的に感じる割合がそのほかの男性に比べて4％高いことがわかった。その差はわずかだが、明らかに人々の生活に影響を与えているという。さらに日常のストレスを発散できない男性の多くが、「父親の愛や理解を得られずに育った」と答えている。

研究では子供のころの父親との関係が成年後の男子の日常的なストレスやイライラに影響することが判明。ただし、必ずしも「ストレスを感じる男性＝父親から愛されなかった」とは言えないため、その因果関係について「一層踏み込んだ調査研究が必要」と同研究チームの教授は語っている。（翻訳・編集/本郷）