自然災害の世界的な多発、国連の専門家が「人類の自業自得」と指摘―中国

Record China    2010年8月12日(木) 22時53分

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10日、世界各地で異常気象や自然災害が多発しているが、人類による環境破壊が原因と見られる災害が増加しており、国連の専門家が「自業自得だ」と指摘した。写真は10年8月、暴風雨で被害を受けた中国四川省。

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2010年8月10日、中国広播網によると、ロシア西部の森林・泥炭火災やパキスタン、中欧での豪雨・洪水、アルゼンチンなど南米での記録的な大寒波など、今年は世界中で異常気象による災害が多発している。その因果関係について、中国国営ラジオ局・中央人民広播電台の番組「中国之声」が伝えた。

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国連環境計画(UNEP)北京事務所の専門家・蒋南青(ジアン・ナンチン)氏は「気候変動と地球温暖化は同時に語られることが多いが、気候変動によって引き起こされるのは温暖化ばかりではない」と指摘し、ほかにも局地的な豪雨など多くの極端な気候変化を引き起こすことがわかっていると話す。

また、国連国際防災戦略(ISDR)の専門家は、災害の発生件数が増加しているだけでなく、災害の種類や発生する範囲も急速に拡がっているとした。「自然災害とは言っても、その背景には人類によってもたらされた影響が色濃い」とし、「自業自得だということもできる」と指摘し、人類が自然環境や生態系を破壊したことが原因と見られる自然災害の件数が増加しているという。結果、災害の及ぼす範囲・被災人数・経済的被害は規模を大きくしており、これらを防止するためにはまずは教育による意識改革が重要、次に行政による土地管理など事前準備が必要であると説いた。(翻訳・編集/岡田)

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