Record China 2010年8月10日(火) 12時43分
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8日、開幕100日目を迎えた上海万博は、これまでの1日の最高入場者数が55万7000人を記録し、総入場者数は3700万人を超えた。人気パビリオンに殺到する観客に対し、万博関係者が事故や混乱防止でいかに工夫しているかが紹介された。写真は上海万博会場。
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2010年8月8日、開幕100日目を迎えた上海万博は、これまでの1日の最高入場者数が55万7000人を記録し、総入場者数は3700万人を超えた。9日付の香港紙・文匯報は、人気パビリオンに殺到する観客に対し、万博関係者が事故や混乱防止でいかに工夫しているかを紹介した。
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上海万博の開幕以来、最も人気があるサウジアラビア館。「シルクロードにある船」の船内や世界最大の3D映画館を見るために、8〜9時間行列することも珍しくない。これまでの行列人数の最高は1万3000人で、約4kmの行列が出来た。
万博関係者が最も心配するのは、観客の殺到によって発生する転倒、踏みつけ、パニックなどの事故で、これらの対策に日々工夫を凝らしている。
サウジアラビア館の入場者整理チームの責任者は「行列整理の方法は、大きな変更がこれまで10数回、小さな変更はほぼ毎日実施している」と語り、「開幕当初、直線だった入場待ちの行列は、現在は蛇行するように誘導している」と説明する。
中国館など人気の高いパビリオンには「緊急ゲート」「緑色ゲート」「予約団体ゲート」を設け、炎天下の行列で体調を崩した観客や、妊婦、高齢者、身体障害者、団体客などのための対策も施している。また、トイレなどで行列を離れる必要がある人に対しては、担当者が「臨時離列カード」を発行して一時的に行列から離れることを認め、用事が済んだら元の位置に戻って並べるサービスも実施し、好評を得ている。さらに関係者は、ネットユーザー同士の万博情報の交換にも注目し、問題が見つかれば直ちに対策を講じている。
毎日5万人以上の入場者を迎える中国館では、これまで安全に関するトラブルが一度も発生していない。こうした実績は、関係者のたゆまざる努力によって支えられている。万博開幕前のリハーサル期間中、中国館は約28万人の観客を迎え入れたが、関係者は当日の観客の流れ、分布、混雑の原因などを毎日ビデオで深夜まで検証し、対策を練ったという。
また現在は、行列の途中にパビリオン紹介スクリーンを増設したり、専門チームによるパフォーマンスを実施するなど、観客のイライラを緩和する方策も施している。さらに、中国館では8月から電子予約券システムを導入するとともに、入場ゲートを現在の1つから8つに増設し、混雑緩和に努める方針だという。(翻訳・編集/HA)
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