メコン川の象徴・巨大ナマズに絶滅の危機、ダム建設が生物資源を破壊―WWF

Record China    2010年8月1日(日) 9時27分

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7月30日、世界自然保護基金は報告書を発表。メコン川水力発電ダムプロジェクトが実施されれば、メコンの象徴とも言うべきメコンオオナマズを絶滅に追い込む可能性もあると警告した。写真はベトナムを流れるメコン川。

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2010年7月30日、世界自然保護基金(WWF)は報告書を発表。メコン川水力発電ダムプロジェクトが実施されれば、メコンの象徴とも言うべきメコンオオナマズを絶滅に追い込む可能性もあると警告した。網易が伝えた。

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報告書「野生動物の川=メコン川の大型野生魚類」によると、メコン川に生息する魚類のうち、4種が世界10大大型淡水魚にリストアップされている。体重600kg、バスの半分ほどの大きさに成長するメコンジャイアント淡水エイは世界最大の淡水魚。また、絶滅危惧種のメコンオオナマズは体長3m、体重350kgで3位となった。

「メコンにすむ大魚の大きさを考えると、ダムのような障害物を迂回することはできず、上流の産卵地に戻ることができなくなる」とWWFの専門家は指摘。メコンを象徴する野生動物が絶滅の危機にさらされるという。

ダムはタイ、ラオス、カンボジアの計11か所で建設が予定されており、そのうち1つでも実現すれば、産卵地に戻れず絶滅する可能性があるという。WWFはメコン川本流ではなく、支流にダムを作ることで、生物資源を守るべきだと提言している。(翻訳・編集/KT)

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