2010年7月22日、韓国紙・朝鮮日報は「米韓同盟の未来は中国が握っている」と題した記事を掲載した。シンガポール華字紙・聯合早報が伝えた。以下はその概略。

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7月の米韓関係は驚くほど「親密」だ。まずは同盟関係57年で初めて外務・国防閣僚会議（2プラス2）を行った。米国はアジアでは過去に日本としか「2プラス2」を行っておらず、韓国を羨ましがらせていたものだ。25日からの日本海における米韓合同軍事演習には米空母「ジョージ・ワシントン」のほか、北朝鮮が最も恐れるF−22戦闘機も参加する。

最近の米韓関係は史上最も親密だと言ってよい。李明博大統領とオバマ大統領の私的な交流もこれに重要な貢献を果たしている。しかし、同じような光景は以前もどこかで見たことがある。ブッシュ前大統領と小泉純一郎元首相だ。当時、訪米した小泉元首相はブッシュ前大統領から特別な友人扱いを受けた。

だが、あれほど親密だった日米関係も最近は急速に冷めてきている。特に鳩山由紀夫前首相が「日米は平等な同盟関係」と主張してからの両国関係は、90年代の貿易紛争以来最もひどい時期だと言える。もちろん、日米は今後、以前のような親密さを取り戻す可能性も高い。反対に米韓関係がいつまた悪化するとも限らない。

日本と韓国に差があるとすれば、それは「中国」の存在だ。韓国軍の哨戒艦「天安」沈没事件以降、韓国政府は北朝鮮に対する責任追及の過程で中国という障害にぶつかり、挫折した。一方の中国は米韓が黄海で合同演習することに大反対だ。中国は韓国外交にとって最も難しい課題の1つ。米韓同盟が今後、どう発展していくかは全て中国次第だと言ってもよいだろう。（翻訳・編集/NN）