<映画の中のチャイナ>ワン刑事登場も…、輸出考えずファン向けに〜「踊る大捜査線THE MOVIE3」

Record China    2010年7月24日(土) 17時20分

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2010年7月、「踊る大捜査線 THE MOVIE3 ヤツらを解放せよ!」は「踊る」シリーズ劇場版の第4弾。新装となった湾岸署刑事課強行犯係の青島係長(織田裕二)の下に、中国人の研修生ワン刑事(滝藤賢一)が登場する。

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2010年7月、「踊る大捜査線 THE MOVIE3 ヤツらを解放せよ!」は「踊る」シリーズ劇場版、7年ぶりの第4弾だ。新装となった湾岸署刑事課強行犯係の青島係長(織田裕二)の下に、中国人の研修生ワン刑事(滝藤賢一)が登場する。

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が、良く言っても笑いを誘うのがやっとという出来の悪いボケ役というお座なりな使われ方で、最後の方で湾岸署(日本の警察組織全般を象徴?)との一体感を強調したり、凄腕のカンフー技らしきものを披露したりと、短い映画だけにどうもトッテツケタ感が鼻につく。ハリウッド映画でもアジアマーケットを意識して舞台やキャストに日本や日本人を登場させることがあるが、そういった配慮なのだろうか。だとしたらとても稚拙。

思い出したのはオードリー・ヘップバーン主演の「ティファニーで朝食を」に登場した同じマンションのメガネ・出っ歯の日本人住人。最後に警察に通報するという存在感のある役だったが、同じ日本人が登場してもあんなキャラではとても一体感は持てないので、万一中国向けの輸出販売を考えているならやめておいた方がいいかも。

全体としては、これまでの魅力的な出演者が相変わらず元気に顔をそろえている割にはストーリーにもキャラの描かれ方にも盛り上がりが薄い。オダちゃんの明るいキャラや劇中曲の乗りの良さは好きなので、ファンクラブ向け作品としては入場料を損したとは言わないが、初めて見る人はテレビ放映まで待つのも一案だ。

特に印象に残ったのはキョンキョン(小泉今日子)の犯罪者役でさすが元スーパーアイドルの雰囲気をオバサン年齢となった今もキープしている。でも、「羊たちの沈黙」の精神科医レクター博士(アンソニー・ホプキンス)のように、他の犯罪者をも操ってしまうハリウッド製スーパー犯罪者をなぞろうとして上滑りしているのはテレビ的な作りの軽さのせいだろうか。 <映画の中のチャイナ12>(文章:kinta)

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