<食の安全>中国製ハムに水銀が混入!原因は缶詰加工段階か―香港

Record China    2010年7月22日(木) 13時13分

拡大

20日、香港食物安全センターは、香港内で販売されていた中国製缶詰ハムから水銀を検出した。同センターは問題製品を出した同ロット1000箱4万8000個の缶詰の回収を進めている。写真は問題製品が発見された大手スーパーマーケットチェーン。

(1 / 2 枚)

2010年7月20日、香港食物安全センターは、香港内で販売されていた中国製缶詰ハムから水銀を検出した。同センターは問題製品を出した同ロット1000箱4万8000個の缶詰の回収を進めるとともに、別ロット製品についてもサンプル調査を行ったが、現段階では水銀の混入は確認されていない。21日付の香港紙・大公報の報道を中国新聞社が伝えた。

その他の写真

記事によると、ある香港市民が17日、大手スーパーで中国「長城ブランド」の缶詰製ハム1缶を購入し開缶したところ、缶の上部に10粒の銀色の顆粒を発見した。不審に思った市民は缶詰を香港食物安全センターに持ち込み、調査を依頼。同センターは20日、「混入していた物体は液体状の水銀0.4グラム」と発表した。

発表を受け、この商品を仕入れた輸入企業は、問題製品と同ロットの缶詰1000箱4万8000個の回収を決定し、同時に問い合わせ電話を設置した。市内の各スーパーは、「長城ブランド」の缶詰製ハムを撤去し、購入済みの顧客に対しては返品を受け付けるという。

一方、同センターは、香港市内で販売されていた別ロットの缶詰製ハム13件のサンプル調査を実施。目視検査では水銀は発見されていないものの、万一を考え化学検査を実施している。

香港医管局香港中毒咨詢センターの医師・謝万里(シエ・ワンリー)氏は「液体状態の水銀は体内に入っても胃や腸で吸収されることはないため無害だ」としつつ、「加熱すると揮発して体内に吸引され、深刻な水銀中毒を引き起こす可能性があるので注意が必要」と語っている。

また、職業訓練局食品安全課の方麗影(ファン・リーイン)主任は「ハムの製造段階で混入したのならば、水銀はハムに混ざっているはず。水銀は缶の上部にあったのだから缶詰に加工する段階の問題だろう」と推測している。(翻訳・編集/HA)

この記事のコメントを見る

ピックアップ



   

we`re

RecordChina

お問い合わせ

Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら

お問い合わせ

業務提携

Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら

業務提携