2010年7月20日、中国紙・法制晩報は、「中国人の所得は今後10年間で倍増する」とする海外専門家の予測を紹介した。

【その他の写真】

労働問題を所管する中国人力資源・社会保障部の官僚が、最近の中国メディアで目立っている「中国も『所得倍増計画』を推進すべき」との論調に積極的な姿勢を見せたことで、中国政府の動向に国内外から高い注目が集まっている。ハーバード大学経済学部のデール・ジョルゲンソン教授は「中国が『所得倍増計画』を実施したら、中産階級はさらに増え、多くの人が貧困から抜け出す」との見方を示した。

では、中産階級の定義とは何か？ネットユーザーにとっての中産階級とは、日本車に乗って、高級マンションに住み、海外ブランドのノートパソコンを持ち、5つ星ホテルに出入りするような生活。これに対し、中国の専門家は年収8万元〜12万元（約103万円〜約154万円）と具体的な数字を示し、中産階級が主流を占めるようになれば、社会は安定し成熟していくと指摘した。

米国の中国経済研究における第一人者、アルバート・ケイデル氏は、中国の中産階級は韓国の70年代当時と似ており、持ち家や自家用車が買えるようになり、長期休暇に旅行が楽しめるようになった段階だと説明。また、ハーバード大学のドワイト・パーキンス教授は「中国人の収入は8〜9年に1度倍増している。今の発展速度が続けば10年以内に所得が倍増することは間違いない」との見方を示した。（翻訳・編集/NN）