Record China 2010年7月3日(土) 7時9分
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米国在住のノンフィクション作家、タン・ロミ氏が6月30日、日本記者クラブで講演し、「中国で山岡壮八の小説『徳川家康』が200万部を突破するベストセラーになっており、特に人生訓や経営上のヒントを求める企業家の間で読まれている」と語った。
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米国在住のノンフィクション作家、譚●美(タン・ロミ、●は王へんに路)氏が6月30日、東京・内幸町の日本記者クラブで講演し、「中国で山岡壮八の小説『徳川家康』が200万部を突破するベストセラーになっており、特に人生訓や経営上のヒントを求める企業家の間で読まれている」と語った。
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譚氏によると、中国は飛躍的経済発展の時代を迎えているが、中国の過去にはこのような時代はなかったので参考となる人物が存在しないのが実情。「国のリーダーや経営者はモデルとなる英雄が欲しい。英雄を探し出しその生き方、やり方から良い示唆、ヒントをもらいたいと考えている」という。さらに、「中国の経営者は孤独で悩みを多く抱えており、どのように生きるべきか模索している」とし、「徳川家康は忍耐強く何事にもめげずに自分で道を切り開いていくところに共感し関心が高まった」と解説した。
また、戦乱の時代を収め、天下太平の江戸300年を創った徳川家康ブームには、文化大革命、天安門事件など政争の歴史を乗り越え「経済主導の泰平の時代」を持続したいとの中国国民の意識が反映されている、と指摘した。織田信長など戦国武将を主題とするゲームの普及から日本の歴史ファンが増えたという。
小説「徳川家康」は1950年代に新聞連載がスタートした日本最大級のロングセラー。世界平和への祈りを徳川家康が希求した「泰平」に重ね合わせて描いたもので、ビジネス本としても評判となり、経営者の虎の巻的存在となった。(取材編集/HY)
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