金融危機が中国に与えた影響は軽視できない―中国国営メディア

Record China    2010年6月30日(水) 7時8分

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27日、中国国営メディアは、金融危機が中国に与えた影響は軽視できないと報じた。写真は09年10月、北京798芸術区に展示された資本主義社会の人と金との複雑な関係を皮肉った作品。

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2010年6月27日、中国国営新華社通信(電子版)は、金融危機が中国に与えた影響は軽視できないと報じた。

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記事によると、国務院発展研究センター対外経済部の趙晋平(ジャオ・ジンピン)副部長は、世界的な金融危機は国際市場に過度に依存していた中国経済の弱点を露呈し、輸出の減少によりその発展速度は大きく減速したと指摘する。税関の統計によると、08年10月から中国の輸出額は大幅に減少し、同年11月は前年同期比マイナスを記録した。09年上半期は累計で21.8%も減少し、結局、09年12月までマイナス成長が続いた。危機前の水準に戻るには2〜3年はかかるという。

また、記事によると、一部の輸出志向型企業はいまだに危機の打撃から回復していない。江蘇省無錫市のシームレス石油専用パイプ製造有限公司もそのうちの1つ。同社の株価は上場当初(07年12月7日)は8.5ドルだったのが、今年6月25日時点で1.73ドルにまで下落。年間の純収入も08年の9億1200万ドルから09年は5億5700万ドルに減少した。同社の朴龍華(プー・ロンホワ)CEOは「全ては金融危機によるもの」と話す。同社の今年第1四半期の純収入はわずか6090万ドルにまで落ち込んだ。

「中国のユダヤ人」と呼ばれ金儲けには長けている温州商人の出身地、浙江省温州市でも、企業の10%が倒産や操業停止となり、自信を失った経営者が工場を売却するケースも頻発している。このほか、中国商務部の姚堅(ヤオ・ジエン)報道官は、先日の記者会見で「欧州債務危機が中国の輸出に与えるマイナスの影響は今後数カ月で徐々に明確になる」との見方を示した。(翻訳・編集/NN)

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