革命を求めなくなった中国の若者、愛国青年の面影も今は昔―フィリピン紙

Record China    2010年6月27日(日) 7時15分

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20日、フィリピン紙は「中国の新世代」と題した記事で、現代の若者は革命を求める世代ではなくなったと論じた。写真は1919年に起きた反日、反帝国主義の愛国運動「五四運動」が始まった場所として知られる北京大学の紅楼。

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2010年6月20日、フィリピンの英字紙フィリピン・デイリー・インクワイアラーは「中国の新世代」と題した記事で、現代の若者は革命を求める世代ではなくなったと論じた。24日付で環球時報が伝えた。以下はその内容。

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四川省成都市を訪れた記者は、繁華街で真っ赤なシャツに黒いミニスカートを履いて颯爽と歩く若い女性を見かけた。まさに現代中国の都市で暮らす若者の象徴的存在だと言える。彼女のような見聞の広がった若者が国の未来を作っていく。彼女たちが国のためにどんなものを欲するか、これが中国と西側諸国の関係を決定づけるのだ。

1990年には都市およびその周辺で暮らす中国人はわずか26%だったのが、2010年には43%に増加。2030年にはこれが70%にまで上昇する見込みだ。記者が初めて成都を訪れたのは1986年。当時はまだ低い建物しかないのんびりとした街といった風情だった。ところが、今は高層ビルが立ち並ぶ大都市へと変貌を遂げ、若い中産階級も増えている。

記者は今どきの若いエリートの生態を探るべく、北京の名門・清華大学の学生12人に話を聞いてみた。ほとんどは貧しい農村の出身だ。だが、学生たちは開放的で世界の事情にも精通していた。理想も高く、将来の夢を海洋生物学の博士号を取ることだと話す者や、海外で経済や工学の研究をしたいと言う者もいた。イギリスのサマーヒル・スクールのような学校を建てたいという学生は、インターネットで知って興味を持ったと答えた。

中国の学生は記者が想像していたようなガチガチの愛国青年ではなかった。米国を開放的だと称賛し、留学を希望する者も少なくない。政府の意向にも従順で、インターネットの制約に異議を唱える者も少ない。彼らはもはや明らかに革命の世代ではない。国の発展を渇望し、広い世界を理解しようとする新しい世代だと感じた。(翻訳・編集/NN)

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