Record China 2010年6月20日(日) 9時9分
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北京市の人口が03年の政府予想を大きく超えるスピードで増加しており、このまま増加を続ければ2020年には2100万人に達するとみられる。写真は今年1月、旧正月ラッシュ前の北京西駅。
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2010年6月18日、北京市の人口が03年の政府予想を大きく超えるスピードで増加しており、このまま増加を続ければ2020年には2100万人に達するとみられる。同市は生活用水など資源のほとんどを他地区に依存しているため、人口増加が同市の発展の大きな障害になると危惧されている。中華工商時報が伝えた。
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北京市の人口問題は20年前にすでに議論の対象となっており、当時は将来の人口を800万人とも1000万人とも予測していた。03年には北京市の常住人口(注: 6か月以上住んでいる住人の人口)は1456万人となり、中国政府が同年制定した「北京都市総体計画(2004−2020年)」では、2020年の常住人口を1800万人に抑える計画だった。しかし、北京市政府が今年1月21日発表した09年末の常住人口は1755万人、北京市政治協商会議が行った調査では1972万人となっており、1800万人の人口予測を10年以上前倒ししている。
人口増加の主な原因は流動人口の増加にあるという。北京市政治協商会議の調査では、09年末の常住人口1972万人のうち、戸籍人口は1246万人、流動人口は726万人で、人口増加人数の70%は流動人口であることが判明している。
常住人口の増加は、同市の生活用水、ごみ処理、公共交通、環境、教育、治安などそれぞれへの負荷が増大し、社会問題化する危険性が高いため、人口抑制は同市の発展にとって極めて重要な課題となっている。このままのペースで行くと、同市の人口は2020年には2100万人以上となり、同市が人口抑制に注力しなければ、2015年には2300万人、2020年には2500万人を突破するとの予測もある。
また、人口構造の変化も同市にとって大きな問題となっている。09年末現在、戸籍人口のうち60歳以上の高齢者は18%だが、2020年にはこの割合が29%に達し、高齢化が急速に進む。
人口の増加と構造問題は、同市だけでなく中国社会が今後直面する深刻な問題になるとみられている。(翻訳・編集/HA)
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