外国製粉ミルクのシェア急増、メラミン事件の影響色濃く―中国

Record China    2010年6月17日(木) 7時2分

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14日、多数の乳幼児が腎臓結石などの健康被害に遭い、死者まで出た「メラミン入り粉ミルク事件」の影響により、中国で外国製粉ミルクのシェアが急増し、市場を独占する勢いとなっている。写真は外国製粉ミルクが並ぶ河南省鄭州市内のスーパー。

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2010年6月14日、多数の乳幼児が腎臓結石などの健康被害に遭い、死者まで出た「メラミン入り粉ミルク事件」の影響により、中国で外国製粉ミルクのシェアが急増し、市場を独占する勢いとなっている。江南時報が伝えた。

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中国では約17年前から「美賛臣(Mead Johnson)」「多美滋(Dumex)」「雀巣(ネスレ)」など外国製の粉ミルクが販売されていたが、メラミン入り粉ミルク事件直前の08年初頭のシェアは60%に満たない程度だった。だが、事件後シェアは急速に拡大し、現在は80%ほどを占めている。

税関の統計によると、中国の今年1−3月期の乳製品の輸入量は、前年同期比35.3%増の19万2000t、価格にして同76.4%増の4億8000万ドルに上った。また、需要の急増を受け、今年に入ってから外国製粉ミルクは足並みをそろえるかのように2度の大幅値上げを実施。3度目の値上げも間もなく行われる予定という。

中国の業界関係者は「中国産粉ミルクは市場での発言権をすっかり奪われている。完全に受け身になってしまった」とあきらめ顔だ。外国製粉ミルクの人気は今後も続くものとみられている。(翻訳・編集/NN)

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