Record China 2010年6月9日(水) 6時46分
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中国最新の国家統計によると、2010年第1四半期の中国自動車市場は生産・販売の両面において類を見ない好調さを見せている。トヨタのリコール問題が注目を浴びる中、製品の安全性に関心が集まるも、自動車購入意欲の低下には繋がっていないようである。資料写真。
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2010年5月31日、中国最新の国家統計によると、2010年第1四半期の中国自動車市場は生産・販売の両面において史上類を見ない好調さを見せていることがわかった。中国の消費者層は、自動車にどの程度の関心を払っているのか?また、その情報源や製品選びの基準はどこにあるのか?このほど、1000人余りを対象とした電話調査の結果が発表された。中国の大手調査会社・CTR市場研究の特別提供記事。
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CTRは今年1月末、北京や上海をはじめとした全国の大都市10都市の1035人に電話調査を行った。調査対象は15〜65歳、男女の別は半々。
今年第1四半期に報道された各自動車メーカー関連のニュースはのべ15万866件だったが、回答者の15%は「中でもトヨタのリコール問題に注目した」と回答した。その影響もあってか、76.4%が自動車購入時の最重要項目として「安全性」を挙げている。しかし、メーカーが行った回収や損害賠償などの事後措置などに対してはおおむね理解を示している。公的機関による調査結果の発表によって、安全性への懸念は払しょくされたこともあって、自動車購入意欲の低下にはつながっていないようである。
安全性以外での製品選定項目は、男女別、あるいは自動車所有者と未購入者によって求めるものが異なっていることもわかった。
男性は省エネ仕様などの実用的機能を重視し、女性は安心感や乗り心地などフィーリングを重視。また、すでに自家用車を所有している消費者は2台目以降購入の際には実用的効能やアフターサービス体制を考慮。まだ自家用車を購入したことのない消費者はデザインや外観に惹かれる傾向がある。つまり、販売側は顧客のセグメント別にPR戦略を立てるべきである。
なお、自動車関連の情報収集ソースとしては、情報が「速い」「詳しい」「幅広い」インターネットが人気。とくに高学歴・高収入の男性にこの傾向が強く、こうした層はポータルサイトに開設された自動車カテゴリーのコンテンツを日常的にチェックしていることが多い。(翻訳・編集/愛玉)
■CTR市場研究
本社を北京に置く中国の大手調査会社。国内最大の調査網を持ち、市場調査と分析、コンサルティングを業務とする。消費者指数、消費動向、メディア戦略、医療、自動車、金融、電子通信機器などの幅広い分野で展開する。
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