<日本人が見た中国>どこに行ってもうるさい!競争激しく自己主張必要!?

Record China    2010年6月12日(土) 6時33分

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中国に行ったことのない多くの西洋人は、中国を「静かな国」と思っている。しかし実際の中国は、とてもうるさい。13億もの人間がいて、何をするにも競争が激しいこの国。「私はここにいる!」と大声で言えない人は、すぐに踏み台にされてしまう。写真は中国の公園。

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“中国の伝統文化”というと、太極拳、気功、山水画のような、静かで心の落ち着く印象のものが多いと思う。そういうのもあってか、中国に行ったことのない多くの西洋人は、中国に対して「静かな国」というイメージを持っているそうだ。しかし、実際の中国は、その伝統文化から伝わってくるイメージとは裏腹に、とてもうるさい国だ。

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近所の公園に行くと、どこからともなく音楽が聞こえてくる。音楽好きが公園でそれぞれセッションをしているからなのだが、ほとんどのグループはスピーカーとマイクを持参し、「俺の音を聞け」と言わんばかりに響き渡らせる。歌手のおばちゃんがいることもあり、散歩に来た一般人を相手に「ありがとうございます。次は、心に響く懐かしいあの名曲!」と1人で司会も務めながら、“マイ・リサイタル”を開いている。時にはこうしたリサイタルに飛び入りゲストも登場する。その辺のおばちゃんがいきなり音楽に合わせて踊りだし、いつのまにかダンサーを務めてしまう、という超豪華仕様だ。

その横を見れば、隣のセッションなど完全に無視して、ラジカセから最大音量で流れる音楽をバックに踊っている集団がいたり、その脇では筋骨隆々のおっちゃんが汗だくで己を鍛えていたりするし、一心不乱に英語の発音練習をする若者がいることもある。その無秩序さ、脈絡のなさは見ていて面白いが、落ち着ける環境とはほど遠い。

13億もの人間がいて、何をするにも競争が激しいこの国。「私はここにいる!」と大声で言えない人は、すぐに踏み台にされてしまう。皆がそれぞれ踏み台にされない為に、派手な色使いで自分を主張し、大きな音を出す。だから「静か」であるわけがない。

もし中国で静かに暮らしたいなら、手は一つ。人里離れた山奥に移住することだ。ただ、中国はどんな辺鄙(へんぴ)な山奥でも、なぜかやっぱり人がいるので、本当に「静か」になるとは限らないが……。(八木幸代/25歳/中国在住7年/自由業)

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