2010年5月27日、大河網によると、中国銀行業協会が26日に公表した「2009年中国クレジットカード産業発展青書」から、09年の中国におけるクレジットカードの取引総額が3兆5000億元（約45兆5000億円）に上り、前年比69．9％と大幅に増加したことが分かった。

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青書によれば、09年の中国におけるクレジットカード発行総数は1億8600万枚で、前年比30．37％増。取引数は19億7000万件で、同32％増だった。クレジットカード産業はパソコン、インターネット、製造業など多くの業種にわたっており、中国の国民経済の発展とGDP成長に大きく貢献していると指摘された。また、クレジットカード発行会社による税収面の貢献も大きく、約30億元（約390億円）で前年比66．49％増となっている。

製造、印刷、IT、メディア広告など関連産業の発展や、利用数と発行枚数の増加で大きく成長するクレジットカード産業だが、その一方でクレジットカードのリスクも高まっている。青書では、09年のクレジットカードの支払い遅延や未払いが急速に増加していると指摘されており、09年のクレジットカードによる延滞金の総額は52億2700万元（約679億5100万円）で、前年比78．68％増となっている。

また、カード個人情報の流出がフィッシングなどの犯罪被害の大きな原因になっていると青書は指摘している。（翻訳・編集/岡田）