富士康の連続自殺に市政府が見解、「企業の管理体制も問題」―広東省深セン市

Record China    2010年5月28日(金) 13時26分

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26日、台湾系携帯電話機メーカー、富士康の深セン工場で従業員の自殺が相次いでいる問題で、同市政府が「企業の管理体制にも問題がある」との見方を示した。写真は26日、記者団に工場内を案内した後、会見で頭を下げる富士康の親会社、鴻海精密工業の郭台銘会長。

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2010年5月26日、国営新華社通信(電子版)によると、台湾系大手携帯電話機メーカー、富士康(フォックスコン)の中国深セン工場で従業員の自殺が相次いでいる問題で、同市政府が記者会見を開き、「企業の管理体制にも問題がある」との見方を示した。

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同市政府の李平(リー・ピン)報道官は、同工場で相次ぐ自殺事件について「工業化、都市化、現代化への転換期に起こる特殊な問題。一人っ子世代の精神的な弱さ、企業の管理体制、社会構造などが複雑に絡み合っている」と指摘。80年〜90年代生まれの一人っ子世代は甘やかされて育ったため、人間関係や環境の変化に上手く対応できず、これに加え、同年代の若者が43万人も集まる工場の環境に馴染めず、企業の管理体制にも強いストレスを感じていたことが原因との見方を示した。同市政府は今後、指導グループを設置し、企業側との緊密な協力態勢のもと再発防止に努めるという。

また、同日午前には台湾の親会社である鴻海精密工業の郭台銘(グオ・タイミン)会長が同工場を視察。200人ほどの記者団に宿舎や工場など構内を案内した後に会見を開き、深々と頭を下げた。ところが、同日深夜に男性従業員が飛び降り自殺を図り、死亡。これで今年に入ってから飛び降り自殺は12件目、死亡は10人目となった。(翻訳・編集/NN)

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