2010年5月23日、ニュージーランドの高級家電メーカー「フィッシャー&パイケル」（FPA）社が、浙江省杭州市に初の中国支店を開設した。中国で高まる高級品への需要によって、業績不振を払しょくしようという考え。環球網の25日付の報道。

【その他の写真】

FPA社の責任者によれば、今回オープンした店舗は、販売店というよりはショールームの機能を持ったもので、多くの商品はデザイン性を重視する顧客をターゲットにしており、特にキッチン設備や大型家電に力を入れている。富裕層の購買力に期待し、高級品市場をつかむ構えだという。

ニュージーランド現地の経済紙によると、同社は2011年に中国国内に同様の店舗を3店舗オープンさせ、金融危機による業績不振挽回を図っていると報じている。3店舗のうち、2店舗は、上海と北京にオープンする予定。

なお、09年5月に中国家電大手・ハイアール（海爾電器集団）社が、FPA社の株式の20％を取得して筆頭株主となっており、今回杭州市にオープンした店舗のセレモニーにはハイアール社からも代表が出席したという。（翻訳・編集/岡田）