2010年5月24日、韓国海軍の哨戒艦「天安（チョンアン）」が北朝鮮の魚雷攻撃で沈没したと結論付けた調査報告を受け、韓国では北朝鮮に対する報復感情が高まっている。環球時報が伝えた。

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韓国では最近、「北朝鮮が異常な行動、緊急に予備役を招集するのでメールを読んだらすぐ最寄りの部隊に応招されたし」との携帯メールが出回り、国民の間で「いよいよ」の機運が高まっている。韓国国防部は22日、これはデマであると否定したが、韓国紙・朝鮮日報（電子版）が23日、現役および退役海軍士官らが「北朝鮮の潜水艇を根こそぎやっつける秘訣」について討議した記事を掲載するなど勢いは止まらない。

これに続き、李明博（イ・ミョンバク）大統領は24日、国民向けの談話で、「天安」沈没事件を「北朝鮮の軍事的挑発」と断定。金正日（キム・ジョンイル）総書記に対する名指しの攻撃は避けたものの、北朝鮮の責任を問うために「断固とした措置を取る」と述べ、軍事行動も辞さない姿勢を見せた。北朝鮮問題に詳しい中国の専門家、呂超（リュー・チャオ）氏は今の朝鮮半島を「1953年の停戦以来、最悪の状態」とし、韓国人の報復感情もこれまでになく高まっていると指摘。近いうちにそれぞれが切り札を出してくる可能性も捨てきれないと分析した。

また、韓国では23日、脱北者を装ってソウルの地下鉄に関する機密情報を収集していた北朝鮮の女スパイが逮捕された。韓国・聯合ニュースは国家情報院などの話として、女が収集した情報はテロに悪用される可能性もあったと報じている。（翻訳・編集/NN）