竜のイメージが「中国脅威論」に?国家のシンボル論争(上)―上海市

Record China    2006年12月5日(火) 14時3分

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呉教授によると、中国では昔から竜が国家のシンボルであったという。西洋での竜に対するイメージが悪く、それが最近の「中国脅威論」と結びつき、各国が友好的でない態度をとっているとする。奇想天外な説に思えるが、彼の研究は国に採用される可能性が高いそうだ。

2006年12月14日、上海外国語大学の党委員会書記である呉友富(ウーヨウフー)教授を始めとするグループが、新しい中国のシンボルとなる動物を決めるという研究企画が、上海市の哲学社会科学の課題として認定された。彼らは新しい中国のシンボルについての研究を進めている。

この研究チームが最近発表したデータによると、昔から現在まで竜といえば中国を指すのが通説になっているという。中国人も、自分たちを竜の子孫と思っていることが分かった。

ところが西洋で竜といえば、中国の竜と全く異なる怪物的なイメージがあり、そのせいで西欧諸国が中国に対して友好的でない態度をとっているふしがあるという。特に現在の急速な経済発展とともに、新たな超大国として国際的な影響力を強めている中国が脅威になるという「中国脅威論」が、世界中に広がっている。これには中国の国家的なイメージも関係がある、と呉教授は言う。

呉教授らの研究によると、中国は今後国家のシンボルを決める際、なるべく世界中でよいイメージを持たれている中国伝統の動物を、積極的に選ぶべきだと提案している。なるべくなら、中国人の人間性を表現できるものが最適だという。彼らの研究が完成すれば、中国政府に採用される可能性が高い。そうするとこれまで中国のシンポルであった竜が、他の動物に変えられる可能性が高い。

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