2010年5月18日、環球網によると、イランの英字紙「テヘラン・タイムズ」は「中国の驚くべき発展」と題するコラムを掲載した。世界各国の歴史的瞬間を見届けてきたという筆者は、「国際社会におけるいかなる変動も中国という国を前にすれば、どれも小さなこと」と述べる。以下はその抄訳。

【その他の写真】

中国の発展は驚くべきものだ。その発展は勇猛な虎にも例えうるものであり、それに比べると、例えば同じアジアの大国・インドはあくまで動きの遅い象に過ぎない。筆者が上海万博で盛り上がる上海を訪れた際、清潔感あふれる街並みに迎え入れられ、人々の親切さに触れることができた。各国のパビリオンを参観しようと行列を作る中国人来場客は、国際的な空気に触れようというよりは、まさに自国の発展を祝っているかのようだった。

その中国の姿は、まさに80年代の日本を想起させる。隣国と友好な関係を築くとともに、アジア各国への投資を行い、貧困国をも牽引する。上海で出会ったインド人学生が筆者に「中国、インド、パキスタンはEUのような関係を築けないか？」と問いかけた。彼は印パ関係に疑問を持っていた。筆者は「そう願いたいが、先見のある国家がわれわれのリーダーになるべきだ」としか答えられなかった。

また、アフリカ出身の同僚は「中国の発展はわれわれの手本。彼らの投資により、アフリカは急激に発展を見せはじめているが、彼らは欧米と違い、われわれを植民地化しようとはしない」と語る。欧米が人権問題についてうんちくを語る間、中国はアフリカで橋や道路を建設し、天然資源への投資を行った。これに対し、アフリカの友人は「われわれに必要なのは発展であり、説教ではないのだ」と語った。

欧米各国はこれに対し、「中国はアフリカの天然資源を欲しているだけだ。アフリカの発展に興味がないから、各国政府の政策や人権問題に触れないのだ」と反駁するだろう。しかし、アフリカからの友人は言う、「中国は私たちを尊重している」と。アフリカにおいても中国は注目の的になっているようだ。（翻訳・編集/小坂）