盗んだ技術でロシアを淘汰、軍需ローエンド市場も中国覇権―米メディア

Record China    2010年5月15日(土) 5時28分

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9日、ロシアの軍事技術を盗んだ中国は、その技術をもって軍需ローエンド市場でロシアを淘汰しつつあると米メディアが伝えた。写真は中華人民共和国成立60周年の軍事パレードで公開された中国の武器。

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2010年5月9日、米グローバル・ストラテジーズのウェブサイトによると、ロシアの軍事技術を盗んだ中国は、その技術をもって軍需ローエンド市場でロシアを淘汰しつつあるという。13日付で新華網が伝えた。

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記事は、ロシアの固定客が中国に流れた結果、ロシアは主要な軍事開発国という地位を維持できなくなっていると指摘した。中国は、ロシアから盗んだ技術を使用してコピー兵器を製造、さらに低価格戦略でロシアの固定客を奪っているという。中国は新技術開発のためにロシア並みの資金を投入するつもりはなく、ロシアも膨らむ開発資金の負担が難しくなっている。その結果、ローエンド市場は画一化しているという。

冷戦終結後、ロシアの肥大した軍需産業は破綻、半数以上の軍需企業が倒産、あるいは非軍需製品の生産へとシフトした。生き残ったロシアの軍需企業も輸出に頼って何とか経営を維持していたが、90年代、中国は大量の受注をすることによってロシア軍需産業を助ける形となった。さらにその後の10年間で、中国は200億ドルもの武器をロシアから購入、中国の大規模なロシア武器のコピーが始まったという。だが今や中国のロシアへの受注は減少し、逆に中国が武器輸出国となった。

記事はさらに、ロシアは中国との間に武器の知的財産権と使用権に関する協定に調印するなどの可能性をうかがっているが、中国はこれに全く興味を示していないと指摘した。中国側は逆に、ロシアがインドなど中国の仮想敵国に武器の供給を続けていることに不快感を募らせているという。(翻訳・編集/津野尾)

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