2010年5月、雲南省曲靖市では多発する幼稚園・小学校の襲撃事件に対応するため、1000カ所に新たな派出所を作る方針を示した。13日、雲信網が伝えた。

【その他の写真】

中国では3月にも福建省南平市の小学校でなたを持った男に小学生13人が殺傷される事件が発生。4月にも江蘇省、山東省、広東省、広西チワン族自治区で計4件、同様の事件が起きている。5月12日には陝西省漢中市南鄭県の幼稚園で園児7人、教師2人が殺害される事件が起きるなど、幼稚園・小学校を狙った凶悪犯罪は各地で広がりを見せている。

曲靖市政府は生徒の安全を確保するため、幼稚園・学校への警官配備などの対策を決めた。現時点で市内2427校には警備員470人、司法担当副校長（司法補導員）1650人が配備されているほか、学校周囲には新たに1050もの派出所が設置された。

曲靖市麒麟区ではスペシャルチームを結成。特殊警察部隊から選び出された警官30人が区内30か所の幼稚園・学校の警備を1人1校ずつ担当する。スペシャルチームは所轄派出所と連携して事件が起きた時に迅速に対応するという。（翻訳・編集/KT）