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冬に入ったウルムチ市では、大気汚染の度合いがひどくなった。暖房に石炭を使うこと、上空の逆温層、霧が多い土地であることなどの理由から、中国で最も大気が汚れた都市となっている。市民は汚れた空気を吸い込まないよう、マスクやスカーフを利用する人が多い。
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2006年11月30日の計測によると、新疆(しんきょう)ウルムチ市の大気汚染指数は500で、重度の汚染とされた。今年の冬に入り、暖房の利用が始まってから初めての連続重度汚染だ。500という指数は測定範囲の中の最高指数。つまりウルムチ市は、今全国で最も大気が汚染された都市のひとつということになる。
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寒さが厳しくなるにつれ、ウルムチ市が暖房のために使う石炭の量が増えたため、都市の空気はストーブからの排気と煙と二酸化硫黄(SO2)などの汚染物質に大きく影響されている。市上空には厚い逆温層があるために風が吹かず、霧が多い特殊な地理条件ということもあり、空気中の汚染物質が分解も拡散もできなくなった。だからこそ中国でも最悪の大気汚染都市になってしまったのだ。
よどんだ空気の中、汚れた空気が体内に入らないよう、市民はマスクやマフラーで防いでいる。
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