Record China 2010年5月3日(月) 0時14分
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4月30日、大地震によって深刻な被害を受けた青海省玉樹チベット族自治州玉樹県の復興の救世主として、チベタン・マスティフと冬虫夏草が注目されている。写真は同自治州で飼育されているチベタン・マスティフ。
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2010年4月30日、広州日報によると、大地震によって深刻な被害を受けた青海省玉樹チベット族自治州玉樹県の復興の救世主として、「東方神犬」の別称を持つチベタン・マスティフと漢方薬の原材料の冬虫夏草が注目されている。
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チベット高原を原産地とするチベタン・マスティフは、チベットの牧畜民が牧羊犬や番犬として飼育していた超大型犬。その人気は年を追うごとに高まっており、玉樹チベット族自治州では約520万元(約7180万円)、他省では800万元(約1億1040万円)の値が付いたこともある。玉樹ではほとんどの家で販売を目的としてチベタン・マスティフを飼育しており、中には40〜50匹飼育していた家庭もあったが、地震によって多くは死んでしまったという。関係者は「中国国内のニーズだけでも相当大きい。これに加えて海外市場が開拓できれば」と今後の復活に期待を示している。
現地のもう1つの収入源は冬虫夏草。毎年、旧正月前には500グラム当たり2万〜3万元(約27万6000〜41万4000円)で取引されていたものが、今年は雪が少なく冬虫夏草の成長が悪かったため、地震前には同5万元(約69万円)以上の値が付き、地震後は同6万3000元(約86万9000円)にまで急騰、最高級品には同12万元(約165万6000円)の値が付いたという。冬虫夏草の収穫期間は毎年5月初めから6月20日までの1か月余りだが、この間に約1キロの収穫を上げ、10万元(約138万円)以上の収入を得る家庭もあるという。
こうした“救世主”に加え、交通の便も復興のカギとなる。玉樹チベット族自治州では昨年8月に玉樹巴塘空港が開港し、中国国内主要都市への航空便が就航している。また、今後被災地を「高原エコ観光都市」として再建する計画もまとめられており、将来的には同自治州とゴルムド市を結ぶ鉄道を敷設し、チベット鉄道と連結する計画があるとも伝えられる。(翻訳・編集/HA)
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