Record China 2010年4月2日(金) 15時19分
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2日、初のメコン川サミットがタイのホアヒンで開催されたが、参加国は「中国ダム脅威論」に対して慎重な姿勢をとっているという。写真はベトナムを流れるメコン川。
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2010年4月2日、初のメコン川サミットがタイのホアヒンで開催された。サミットは4日までの3日間の予定。新京報が伝えた。
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記事によると、同サミットにはタイ、ラオス、ベトナム、カンボジアの4か国が参加し、オブザーバーとして中国とミャンマーも代表を派遣した。09年末からのメコン川の異常渇水は、中国が上流に建設したダムが原因だとする中国批判の声が民間団体などから上がっているが、現在のところ同サミットを召集したメコン河委員会はそれに対して慎重な姿勢をとっている。
北京大学の東南アジア問題専門家・張錫鎮(ジャン・シージェン)教授は、中国批判をする人たちは具体的なデータを把握しておらず、偏見や政治的・経済的意図をもって中国批判を繰り広げているに過ぎないとの見解を示した。張教授は、中国側に位置するメコン川上流の水量は全体の13.5%に過ぎず、異常渇水は降水量の低下と雨季が例年より早く終わったことによって起こったものだと主張した。
同教授はまた、日米によるメコン川流域開発に懸念を示し、「(日本は)表面的には経済投資としているが、実際には政治的影響力を拡大しようと狙っているのは明らか」と日本を批判した。米国にも前ブッシュ政権が軽視した東南アジアを取り戻す強い政治的意図があると指摘した。
今回のサミットには全世界からの視線が注がれている。「中国ダム脅威論」と地域覇権を巡る駆け引きの行方が注目される。(翻訳・編集/津野尾)
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