2010年3月16日、中国気象局の矯梅燕（ジャオ・メイイエン）副局長はこのほど、雑誌「求是」に文章を掲載、中国の気象災害による死亡者の90％以上が農村地区で発生していることを明らかにし、早急な対応が必要であると主張した。中国新聞社が伝えた。

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矯副局長は「農村は気象災害に対する防御力が都市部に比べて弱い」とし、「公共・インフラ設備の脆弱性、気象災害への抵抗力の弱さ、住民の防災意識・知識の欠乏などが被害を大きくしており、気象災害による犠牲者の90％以上が農村で発生している」と指摘した。

農村地区での被害を低減するための策として、矯副局長は「気象災害に対する防御体制を確立する必要がある」とし、具体的には、1）気象災害に対する観測・警報能力を高める、2）広い地域をカバーする予報・警報伝達のネットワークを築く、3）有効的に連動する緊急災害救助組織システムを確立する、4）予防を主とした気象災害リスク管理機構を立ち上げ、災害リスクに対する意識を向上させるなどを挙げている。（翻訳・編集/HA）