中国のCO2排出量、実は米国をはるかに下回っている!―米紙

Record China    2010年3月17日(水) 12時5分

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15日、米国でCO2排出量が最も少ない都市上位3位はカリフォルニア州のサンフランシスコ、サンディエゴ、サンノゼだが、実はこれらの都市と、中国で最もCO2排出量が多い都市・黒龍江省大慶市を比較すると、その排出量は米都市が4倍にも上るという。写真は黒龍江省大慶市。

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2010年3月15日、米国でCO2排出量が最も少ない都市上位3位はカリフォルニア州のサンフランシスコ、サンディエゴ、サンノゼだが、実はこれらの都市と、中国で最もCO2排出量が多い都市・黒龍江省大慶市を比較すると、その排出量は米都市が4倍にも上るという。ハーバード大学経済学教授・Edward L.Glaeser氏の寄稿を米ニューヨーク・タイムズが掲載し、中国紙・青年参考が伝えた。

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米国の一般家庭でCO2排出源となっているのは主に自家用車・電気・暖房だが、人口が少なく、発展の遅れている都市ほどCO2排出量が高い傾向にある。中でも自家用車の稼働率によって各都市間に大きな差が生まれている。Glaeser氏らの調査によると、例えばマサチューセッツ州ボストンやロードアイランド州プロビンスでは自家用車によるCO2年間排出量は平均10t、サウスカロライナ州グリーンビルでは14.4tとなっている。公共交通機関が普及し、アパート住まいの多い大都市部では、自然と“省エネライフ”を送っているというわけだ。

一方、中国の06年における自家用車のCO2年間排出量は平均0.014t、電力消費によるCO2年間排出量は1世帯当たり平均1tとなっている。この数値は、前者が米・ニューヨーク地区の10分の1、後者が米国内で電量消費量の最も低い都市の3分の1となる。

しかし、中国において大きなCO2排出源となっているのは、自家用車や電力消費ではなく、暖房である。主に石炭や天然ガスをエネルギー源としているが、寒さの厳しい北部では政府によってセントラルヒーティングがシステム供給されているせいか、住民の環境意識が育ちにくくなっている。暖房によるCO2年間排出量は1世帯当たり1.2t。これでも、米国の平均をはるかに下回る。

以上から、中国のエネルギー消費事情はまるで米国の100年前を見るかのようだが、50年後には、状況は一変するだろう。多くの米国人が「エアコンも食器洗浄機も生活必需品である」と主張する手前、中国人に対して同様の生活を享受する権利を与えないというのはお門違いである。中国の環境技術が進歩し、CO2排出量で永遠に米国を抜くことがなければいいのだが。(翻訳・編集/愛玉)

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