Record China 2010年3月15日(月) 16時25分
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14日、中国の学校教育における英語偏重の結果、子どもたちの国語(中国語)力が甚だしく低下している。写真は湖北省武漢市の小学校で英語を学ぶ小学4年生の児童たち。
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2010年3月14日、中国政協委員の楊維剛(ヤン・ウェイガン)氏が、中国の学校教育における英語偏重の結果、子どもたちの国語(中国語)の学力が甚だしく低下していると指摘した。広州日報が伝えた。
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記事は「国語」にまつわる醜聞が絶えないことを指摘。中国の多くの幼稚園で下校の挨拶を「バイバイ」に統一していること、北京大学中文(国文)学部のベテラン教授の寄稿文の正しい表現が編集者の無知によって2度も誤って校正されたこと、上海市の多くの重点大学で国語の試験を取り消していること、などを挙げた。
中国政協会議のなかには、大学、高校あるいは中学を問わず存在する「国語の空洞化」現象を正さなければならない、と叫ぶ委員も少なくないという。楊氏によると、小中高で行われる国語試験では、最も基礎的で簡単な問題の正答率も60%に満たず、500字の作文中40字の誤字がある始末。しかも、さらに深刻なのは親がそれを何とも思わず「まずは英語と算数」と考えることだという。
同氏によると、大学でも教養科目の英語に2年があてられているのに対し、国語はわずか1学期。大学生の国語力の低下も著しく、多くの大学生が大学入学後に書けない漢字が多くなったと答えている。
別の委員・朱世増(ジュー・シーゾン)氏も、小学生からの外国語ブームに苦言を呈し、小学課程での外国語教育を取り止め、伝統文化の教育に重点を置くべきだと訴えた。(翻訳・編集/津野尾)
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