2010年2月28日、中国社会科学院が省別の経済競争力を分析した青書「中国省域経済競争力発展報告(08〜09年)」を発表した。その中でGDP上位を占めた4省が、その額でG20の一部国家と匹敵することが分かった。人民日報の報道。

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報告では、G8の主要先進国・地域に11の新興経済国家を合わせたG20からEU(欧州連合)と中国を除いた19カ国と、過去2年間において経済競争力の上位10位に位置づけられた国内の省・市・自治区とを比較した。上位10位は具体的に、上海市・北京市・江蘇省・広東省・浙江省・天津市・山東省・遼寧省・福建省・内モンゴル自治区。

GDPをもとに算出した上位4省の広東省・江蘇省・山東省・浙江省は、その額でG20の一部国家を上回った。首位の広東省がG20の16位に食い込む計算となる。広東省はGDPでインドネシアに次いで、サウジアラビア・アルゼンチン・南アフリカを上回った。1人当たりGDPで算出すると、国内トップは上海市。G20と比較するとロシアに次いで12位にランクインし、トルコ、メキシコ、アルゼンチン、ブラジル、南アフリカ、インドネシアなどを超える。

そのほか、輸出総額で国内首位の広東省はその額でG20の10位に、輸入総額でも国内首位の広東省は12位に、純輸出額でもトップに立った広東省はドイツ、サウジアラビア、ロシアに次いで4位に相当する。

以上のデータはG20が国連ウェブサイトの資料から、国内各省のデータは中国国家統計年鑑から採っている。いずれも統計当時の米ドルレートで換算したもの。(翻訳・編集/愛玉)