不妊率が上昇傾向に、人工中絶率の高さが原因か?―中国メディア

Record China    2010年3月3日(水) 11時28分

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27日、中国では不妊率が上昇傾向にあるという。その原因として女性側には度重なる人工中絶経験が、男性側には精子数の減少が挙げられている。写真は北京市街頭の医院広告。不妊治療をうたっている。

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2010年2月27日、英公共放送・BBCの電子版(中国語版)は、中国の英字紙・チャイナデイリーの報道として、中国の不妊率が上昇傾向にあると伝えた。

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中華医学会生殖医学分会の周燦権(ジョウ・ツァンチュエン)主任によると、中国国内の一部地域で最近行われた調査の結果、頻繁な性交渉があるにもかかわらず1年以内に妊娠しない夫婦は全体の10%にのぼったという。周主任は「中国では全国規模の正式な不妊調査というものはこれまで行われていないが、1980年ごろの不妊率はおそらく3%ほどだった」と発言。

不妊率が上昇した原因について周主任は「女性側の原因としては35歳以上になってようやく子供を作ろうとすることや、過去の中絶経験による不妊症が挙げられる。また男性の精子数減少が不妊の原因となるケースも増えており、精液1mlあたりの平均精子数も1970年の約1億から、現在はその半数以下の4000万に激減している」と説明した。

ある統計によると中国では毎年800万人の女性が人工中絶手術を受けており、中絶率は29.3%で先進国の平均を大きく上回っているという。とりわけ20歳から29歳までの若い女性の中絶率は62%という驚異的な高さだ。不妊患者のうち88.2%に人工中絶経験があり、中絶回数が4回になると不妊率は92%に達することから、中絶経験が不妊の原因になっていることは明らか。

こうした現状を重くみた中国衛生部は26日、衛生部国際交流協力センター、中華医学会生殖分会およびドイツ・メルクセローノ社が共同で中国初の不妊症に関する全国調査を実施すると発表している。(翻訳・編集/本郷)

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