Record China 2010年2月27日(土) 18時7分
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2010年2月26日、中国のコラムニストがブログ記事「なぜ全日本人が英語を学んではいないのか?」を発表した。外来語と翻訳文献の多さがその理由だという。写真は中国の英語学校。
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2010年2月26日、中国のコラムニスト・●華(ジャイ・ホア、●は櫂の右)氏はブログで記事「なぜ全日本人が英語を学んではいないのか?」を発表した。以下はその抄訳。
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先日、日本新華僑報に記事「英語問題は日本の近代化の歩みを妨害しない」が掲載された。同記事によると、日本では一部の専門的な職業を除き、就職に英語能力は問われないという。もちろん英語教室などは多いが、中国ほど「クレイジー」な英語熱はないようだ。その理由は大きく2つあると考える。
第一に日本語には外来語が多いこと。三省堂出版の国語辞典には6万2000語が収録されているが、うち約6000語が外来語。カタカナ発音では外国人に通じないにせよ、一般的な知識を持つ日本人ならば4000〜5000もの英単語を知っている計算になる。
とはいえ、外来語の知識では英語の本を読むことはできない。そこで明らかになるのが第二の理由。日本は翻訳出版される本の数が圧倒的に多い。国連教育科学文化機関(ユネスコ)のデータベースによると、日本の翻訳出版数はドイツ、スペイン、フランスに続く4位(中国は35位)。上述の日本新華僑報の記事によれば、日本には特定の分野に特化した専門的な出版社が数百社も存在し、世界の科学技術の動向など重要な文献を翻訳しているのだという。
なるほど、これだけの条件がそろえば英語を必至に勉強しなくてもいいのだろう。また最近では、NECが「翻訳メガネ」を開発中との報道があった。相手の話す言葉をリアルタイムに翻訳して、メガネに表示するという優れ物だ。こんなすごいメガネまでできれば、英語を勉強する理由はますますなくなりそうだ。(翻訳・編集/KT)
●ジャイ・ホア
国際金融学のスペシャリスト。清華大学を卒業後フランスに留学した。欧州、アフリカ、アジア諸国など国外生活が豊富で、現在はアジア開発銀行に勤める。これまでにエッセイを中心として著作が多数ある。
※本記事は筆者の承諾を得て掲載したものです。
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