<五輪>日本が“横取り”した韓国人コーチ、実は金メダリスト周洋選手の育ての親だった―中国紙

Record China    2010年2月26日(金) 12時27分

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24日、バンクーバー五輪・女子ショートトラックで、強豪の韓国選手を破り、堂々の金メダルを獲得した中国の周洋選手(18)。躍進の陰には1人の韓国人コーチの存在があったという。写真は1月10日、記者会見で五輪の意気込みなどを語る周洋選手やコーチたち。

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2010年2月24日、バンクーバー五輪・女子ショートトラックで、強豪の韓国選手を破り、堂々の金メダルを獲得した中国の周洋(ジョウ・ヤン)選手(18)。躍進の陰には1人の韓国人コーチの存在があったという。長春晩報が伝えた。

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周選手を育てたのは地元・吉林省の長春市冬管センター。同センターの饒剛(ラオ・ガン)主任は04年から韓国人コーチを招聘し、強豪選手の育成に成功している。周選手を最初に育てたのは、現在は日本チームのコーチを務める全善台(キム・サンテ)コーチ。饒主任が金コーチの招聘に成功するまでには、6度の「門前払い」があったという。

中国は当時、韓国に大きな差を付けられており、この差を縮めることが課題だった。饒主任は迷った挙句、韓国人コーチの招聘を決意。ソウルに飛んで早速、韓国チームの全明奎(チョン・ミョンギュ)前監督に会いに行ったが、6日続けて門前払いをくらった。7日目にようやく会えたのが全前監督が饒主任に推薦した金コーチだった。

当時の金コーチは引退から4年で、コーチの経験は豊富ではなかった。それでも、饒主任は約50万元(約650万円)という破格の報酬で金コーチを招く。当時の中国人コーチの報酬は3万〜4万元(約39万円〜約52万円)程度。関係者の多くは「大金をドブに捨てるようなもの」と冷ややかな目で見ていた。

しかし、金コーチは期待以上の成果を上げた。当初は同センターから3〜4人を国家代表チームに送り込むことが目標だったが、結局6人が選ばれた。周選手もその中の1人。金コーチが最も目をかけた選手だった。ところが、金コーチは契約終了後、日本チームに“横取り”された。

同センターはその後も韓国人の韓一清コーチを招き、引き続き12歳〜15歳の選手育成にあたっている。昨年は22人中、11人が国家代表チーム入りを果たした。記事は、周選手の金メダルには金コーチの功績が大きかった、と伝えている。(翻訳・編集/NN)

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