Record China 2010年2月28日(日) 9時7分
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25日、中国では高速鉄道網が拡大しているが、その陰で騒音被害や住民の反対運動が問題になっている。写真は鄭州市内を走る高速鉄道。
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2010年2月25日、南方週末によると、中国では高速鉄道網が拡大しているが、その陰で騒音被害や住民の反対運動が問題になっている。
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四川省成都市と重慶市を結ぶ全長308km余りの「成渝高速鉄道」は、計画総延長が1万2000kmに及ぶ中国の高速鉄道網においてごく小さな存在だが、この路線が問題視されている。同高速鉄道は建設予算が300億元(約3900億円)を超え、当初の計画では2010年から建設工事が開始されるはずだったが、未だ手つかずのままとなっている。高架式で住宅街からわずか10mしか離れていない場所を列車が高速で通過することが、計画が決定してから初めて明らかとなり、沿線の住民から騒音や電磁波など市民の生活への影響を懸念する声が上がり、激しい反対運動に発展したためである。
こうした事態は成渝高速鉄道にとどまらない。北京と天津を結ぶ「京津高速鉄道」や、北京と上海を結ぶ「京滬高速鉄道」、広州と深センを結ぶ「広深高速鉄道」でも沿線住民から騒音や電磁波などの影響を懸念する声が上がっており、反対運動も起きていた。電磁波については専門家が「健康への影響はない」とし、騒音については「適切な対応を行う」としたが、それでもまったく影響がないわけではない。
著しい成長の背後で、「高速鉄道の建設」と「都市の発展」との間で矛盾が起きている。こうした問題を解決するには、コストはかかるが都市区間内は列車を地下に走らせるべきだと専門家は指摘している。(翻訳・編集/岡田)
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