地球温暖化が農業生産、栽培制度に影響―中国

Record China    2010年2月22日(月) 10時2分

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15日、地球温暖化は栽培制度と食糧生産量に影響を与え、温暖化に伴って多毛作が行える地域が北上しているという。写真は湖北省の農村。

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2010年2月15日、新華網によると、中国農業大学の研究者らが「中国農業科学」誌に論文を掲載。世界的な地球温暖化が中国の耕作制度と食糧生産量に影響を与え、温暖化に伴って多毛作が行える地域が北上しているという。

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国連「気候変動に関する政府間パネル」(IPCC)は第4次評価報告を発表、過去100年で地表温度は0.74度上昇し、特に北半球の高緯度の地域で明らかだとした。中国では1980年代半ば、各地の気象台におけるデータに基づき耕作に関する気候区画を行い、各地に適切な栽培方法を定めてきた。そのため、気候変動の影響は研究者間の課題になっていた。

この課題に答えたのが、楊暁光(ヤン・シャオグアン)、陳阜(チェン・フー)中国農業大学両教授らの研究成果。1951年〜80年までのデータと温暖化が進んだ81年以降のデータを比較すると、陝西・山西・河北・遼寧各省及び北京市で、二毛作が行われる地域が北に移動していることが明らかになった。湖南・湖北・安徽・江蘇・浙江各省での三毛作地域も同様。生産物を問わずに一毛作が二毛作となった場合、生産量は54〜106%増加、二毛作から三毛作では27〜58%増加する。

同時に、1951〜80年のデータと1981年〜2007年のデータを比べると、遼寧・河北・山西・陝西・甘粛・青海各省と寧夏回族自治区、内モンゴル自治区では冬小麦栽培可能地域が西北方向に拡大し、特に河北省では平均して25%増産した。他に江蘇・湖北・湖南・安徽各省では稲の二期作の範囲も北上、増産された。(翻訳・編集/小坂)

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