高齢者のみ世帯が49.7%に、子どもの独立がもたらす喪失感で精神的病いも―中国

Record China    2010年1月26日(火) 13時37分

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23日、中国の都市部では核家族化の進行を反映して、高齢者のみ世帯が急増しているという。写真は南京市の高齢者。

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2010年1月23日、中国老齢工作委員会がこのほど発表した統計によると、中国の都市部では核家族化の進行を反映して、高齢者のみ世帯が急増しているという。長沙晩報が伝えた。

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同統計によると、中国の都市部では高齢者のみ世帯が高齢者を含む世帯全体の49.7%を占め、2000年と比べて7.7ポイント上昇している。大都市と中都市に限ればその割合はさらに大きく、56.1%に達した。内訳は44%が夫婦世帯、12.1%が独居老人世帯。

湖南省長沙市の某団地では、高齢者が1人もしくは夫婦のみで暮らす世帯が、全体の20%近くを占める。「ここは新しい方ですから、ほかの団地はさらに多いでしょう」と同団地の責任者。「引きこもりがちな高齢者を地域活動に参加させるにはどうしたらいいか」と頭を悩ませるが、具体的な取り組みには至っていないという。

子どもの独立などによって1人もしくは夫婦のみの暮らしとなり、無気力や喪失感から心療内科を訪れる患者が2000年頃と比べ増加している。こうした傾向は、特に中年女性にみられるという。いつか子どもが巣立つ時が来ることに対して親が心の準備をし、また社会全体が高齢者の精神的ケアをしていく必要があると同記事は指摘した。(翻訳・編集/SN)

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