「観光の日いつにする?」、日にち設定めぐって各地が論争―中国

Record China    2010年1月18日(月) 15時27分

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15日、中国では「観光の日」の制定が検討されているが、その日付をめぐって論争が白熱している。写真は09年12月に湖南省長沙市橘子洲に建設された毛沢東の青年期の銅像。

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2010年1月15日、羊城晩報によると、中国で「観光の日」の制定が検討されている。中国国務院は昨年末、「観光業の発展加速に関する意見」を認可し、「観光の日」を制定する方針を示したが、その日にち設定をめぐって論争が白熱している。

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候補に挙がっているひとつは、江蘇省が推している3月29日。同省江陰市の高佩(ガオ・ペイ)常務副市長は、中国全土を旅歩いた明代の著名な地理学者・徐霞客(シュー・シアカー:1586−1641)の代表作『徐霞客游記』に「1607年3月29日、江陰の勝水橋のたもとから出発し、山を越え川を渡って30余年」との記録があることを理由に挙げている。

浙江省寧波市寧海県も、徐霞客にちなんで制定することには賛成だ。しかし、「同県はすでに2000年から、5月19日を記念日と定めるよう呼びかけてきた」として、その日付に異議を唱える。『徐霞客游記』には、1613年5月19日に寧海を訪れたという記録も残されているようだ。湖南省観光局も先ごろ、毛沢東の出生日である12月26日に定めるよう中国国家観光局に意見書を提出したという。

中国国家観光局がWeb上で投票を実施したところ、11ある候補日のうち、3位の旧暦3月3日はわずか1900票にとどまっているが、3月29日と5月19日の得票数に差はなく、ともに19万票近くを獲得している。日付をめぐる争いの背景には、「“ゆかりの地”としてPRできれば、観光開発につながる」という地方の思惑があるようだ。(翻訳・編集/SN)

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