Record China 2010年1月6日(水) 16時34分
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5日、安徽省のある小学校で、学校への協賛金支払いの有無によって子供のクラス分けをし、特別待遇するという、貧富による実質的な差別が行われていることが分かった。写真は貧困家庭の子どもが通う安徽省の小学校。
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2010年1月5日、中安在線の報道によると、安徽省のある小学校で、学校への協賛金支払いの有無によって子供のクラス分けをし、特別待遇をするという、貧富による実質的な差別が行われていることが分かった。
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協賛金を払った家庭の子供たちだけを特別扱いしてクラス分けを実施していたのは、安徽省霊璧県の西関小学校。協賛金を払った家庭の子供はエアコン、カラーテレビ、DVDなどの設備が充実した新校舎の30人程度の少人数クラスで授業を受け、協賛金を払っていない家庭の子供たちは設備の無い旧校舎で1クラス約100人のすし詰め状態で授業を受けている。
ある保護者は「学校でこんな差別を受けるなんて、子供はやりきれない。何よりも成績に影響するのが心配」と考えて協賛金を払ったと語る。
同小学校の王法楽(ワン・ファーラー)校長によると、協賛金によるクラス分けは前任の校長が行ったもので、現在はすでに中止している。前校長は数年前に保護者に対し、「協賛金3000元(約4万円)を払えば、特別な学習環境で授業を受けられる」と約束し、保護者と契約書を取り交わした。
この事件が原因で前校長は処分されたが、その時に契約した家庭の子供がまだ4年生以上に多く残っており、現在も協賛金によるクラス分けを維持せざるを得ない状態が続いている。改善しようにも協賛金を払った保護者の反対で実現できないという。
王校長は「問題を解決するためには協賛金を返却する必要があるが、集めたお金は前校長が新校舎建築に使ってしまい、どうしようもない」と嘆く。一方、同県教育局は協賛金によるクラス分けの事実を否定した上で、「こうした現象は早くから禁止している。前校長の遺物であろうとも、中止しなければならない。再調査し対応する」とコメントしている。(翻訳・編集/HA)
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