Record China 2010年1月6日(水) 5時48分
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4日、02〜03年にかけて世界中に脅威を与えた感染症・SARS(重症急性呼吸器症候)から生還しながらも、いまだに後遺症に苦しむ人たちの姿がレポートされた。わかっているだけで北京市内に300人いるという。
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2010年1月4日、02〜03年にかけて世界中に脅威を与えた感染症・SARS(重症急性呼吸器症候)から生還しながらも、いまだに後遺症に苦しむ人たちの姿がレポートされた。新京報の報道。
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SARSの終息宣言が出されてすでに6年以上。しかし、今でも多くの人々がその後遺症に苦しみ、人目を避けるようにコミュニティを形成してひっそりと暮らしているという。政府による医療補助や生活保護はあるものの、将来的に健康を取り戻せる保証はどこにもない。
骨壊死・肺線維症(肺の硬化や萎縮)・抑うつなどはSAR治癒患者に見られる典型的な後遺症である。治癒後数日〜数か月後に呼吸困難・視力低下・四肢(とくに股関節)の激痛などに見舞われ、彼らの多くが就労能力を失ってしまう。さらに精神的な症状も相まって、彼らは徐々に社会からかい離し、自宅にこもる生活を送るようになる。北京市政府が04年行った調査の結果、現在でも300人が苦しんでいることがわかっている。後遺症患者有志のアンケートでは、彼らのうち約9割が骨壊死、約4割が重度のうつ病を罹患し、約8割が職を失い、約6割が家庭生活に困難を抱えている。
これらの症状は、SARS治療時に用いられた糖質コルチロイドの多量投与が引き起こしたことがわかっている。しかし、治療実施時に医療関係者から患者への十分な事前説明がなされず、彼らの不信感の原因となっている。5年にわたる政府機関との粘り強い交渉によって、医療費免除や年間4000〜8000元(約5万4000〜10万8000円)の生活費補助を勝ち取るにいたったが、ある患者は「これは問題の根本的解決ではない」とため息をついた。(翻訳・編集/愛玉)
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