2010年1月1日、両親や祖父母から大切に育てられ「小皇帝」と呼ばれた1980年代生まれの一人っ子たち。甘やかされて育ったことから、総じて「自己中心的」「わがまま」「忍耐力ゼロ」とのレッテルを貼られてきた彼らも、今年ついに30代に突入する。人民日報（電子版）は80年に生まれた若者約1万人を対象に行った意識調査の結果を発表した。

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調査対象となった80年生まれの若者の多くが北京や上海、広州などの大都市生活者。6割近くが「収入が低く、家庭人や社会人としての責任を果たすことができない」と感じており、約4割が職場では単なる「平社員」でしかなく、管理職に就いている者はわずか8．6％だった。あるヘッドハンティング会社のデータによると、月収3000元（約4万2000円）〜5000元（約7万円）が全体の31．2％を占め、月収1500元（約2万1000円）〜3000元が28．6％となっている。

このため1980年生まれの47．9％が自家用車や自己所有の住居を持たず、4割以上が独身であることがわかった。ここ数年の不動産市場の高騰から、両親のスネをどんなにかじっても自分の住居を購入することは難しく、結婚も困難になっている。

さらに、半数近くがより条件の良い職場を求めて頻繁に転職すると答え、そのうち「1年に1度は転職する」と答えた者も多かった。就職問題の専門家は「少なくとも3年間は同じ職場にいなければ自分のスキルアップにつながらない」と忠告している。（翻訳・編集/本郷）