Record China 2009年12月31日(木) 21時18分
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28日、中国の藁(わら)産出量は7億トンを越え、燃料として利用すれば、CO2の排出量を07年のCO2総排出量の8分の1に相当する8.5億トン削減できるという。写真は藁を燃料とする発電施設。
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2009年12月28日、経済参考報によると、中国の藁(わら)産出量は7億トンを越え、燃料として利用すれば、標準炭換算で3.5億トンにもなることが分かった。藁の利用でCO2の排出量を07年のCO2総排出量の8分の1に相当する8.5億トン削減できるという。
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同記事によると政府は、2015年までに藁のエネルギー利用率を80%にまで引き上げることを目標に掲げている。中国農業大学の研修者によると、現在の利用率は66%で、利用の内訳は肥料として田畑に還元(15%)、飼料(16%)、工業原料(3%)、薪(まき)として利用(50%)、焼却(16%)となっている。
また、07年末までに批准された生物燃料発電所は約100施設にのぼり、完成時の総電力量は2500兆Wに及ぶという。08年末までに電力量30兆W規模の発電所が10か所、12兆W規模の発電所が7か所すでに営業を開始している。藁の買取によって農民に6000万元の収入増をもたらし、1000以上の雇用を創出したという。
しかし現実には課題も多い。藁の燃焼によって生じる有機化合物やタールが直接大気中に排出されることによって大気汚染が発生するほか、運送を効率化するための藁の圧縮のためのエネルギー消費も小さくない。軽く体積が大きい藁の運送は非効率的でコストがかさむが、圧縮しても1トンあたり200〜300元(約2700〜4000円)かかるという。(翻訳・編集/津野尾)
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