Record China 2009年12月17日(木) 17時51分
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17日、中国では論文の代筆サービスがはびこり、すでに一大産業となっている状況が紹介された。背景には学術界にはびこる「論文至上主義」がある。写真は街頭の代筆屋。
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2009年12月17日、中国では論文の代筆サービスがはびこり、すでに一大産業となっている状況が紹介された。長江日報の報道。
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武漢大学情報管理学院の沈陽(シェン・ヤン)准教授によると、学術界をむしばむ論文売買は、情報科学分野が対峙すべき重篤な問題となっている。同教授らが行った調査によると、論文の売買がおこなわれる主要な経路はインターネットのサーチエンジン。「論文代筆」「論文購入」などのキーワードで検索をかけると数百もの関連サイトがヒットする。
中国オンラインショッピング大手・淘宝網(タオバオワン)で、こうした論文代筆サービスの売上上位20位にランクインした業者を調べたところ、論文1件当たりの販売額は平均649元(約8500円)。関係者の話では、こうしたサイトの総クリック数に対する商談成立率は2〜6%で、07年の推計では総売り上げ1億8000万元〜5億4000万元(約23億7000万円〜71億円)に達するという。これに、直接取引のケースを加味すれば、その総額はうかがい知れない。
こうした業者は国内各地に事務所を設け、論文の代筆から翻訳、発表までのプロセスまでも請け負い、執筆内容についても、文学・芸術・理工・商学・法学・医学まで全範囲を網羅する。
このような風潮の背景には、学術界においてはびこる「論文至上主義」がある。卒業や昇級を果たすためには、論文提出が不可避。しかし、その内容はさておき、「提出することに意義がある」と言わんばかりの機械的な処理がなされているため、“手軽な”サービスに頼る者が後を絶たないというわけだ。(翻訳・編集/愛玉)
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