<横顔>習近平副主席しのぐ人気と知名度?11月に来日した妻は「中国版紅白で常連」の国民歌手

Record China    2009年12月15日(火) 23時28分

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今回の訪日で習近平中国国家副主席の名前が日本でも広く認知されることになったが、本国の中国では、習副主席以上にその妻のほうが知名度と人気を持つと言われている。副主席の妻は、中国では知らぬい者がないとされるほどの大御所歌手だ。

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このほどの訪日によって、中国国家副主席・習近平(シー・ジンピン)氏の名前が日本でも広く認知されることになったことは間違いないだろうが、なんと本国の中国では、習副主席以上にその妻のほうが知名度と人気を持つと言われている。副主席の妻は、国民的歌手の彭麗媛(ポン・リーユアン)。中国の歌謡曲ともいえる「民族楽」というジャンルでトップに立ち、中国では知らぬい人がいないとされるほどの大御所歌手だ。彼女の人気が夫の人気を支えているとまでささやかれている。

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文化大革命を数年後に控えた1962年、山東省に生まれた彭麗媛は、父親が県文化会館の館長、母親が県劇団の団員という芸術一家に生まれ、幼い頃から音楽に囲まれて育った。幼少から歌の才能を発揮し、18歳で人民解放軍に文芸兵として入隊。中国音楽学院入学後の1982年、20歳の時に、大型年末番組「春節聯歓晩会(中国版紅白歌合戦)」出演への切符を手にするのである。 同番組に出演することは中国の芸能人にとってステータスであり、人気と実力が認められたことの証、新人にとっては全国的認知度を広める絶好の機会でもある。彭麗媛はその後、22歳で人民解放軍歌舞団の団員となり、現在では歌舞団のアートディレクターを務めている。

歌手としては民族声楽を代表する歌手であり、中国トップの軍隊歌手。前出の中国版紅白の常連として君臨している。ハイトーンボイスが特徴で、その出身地が牡丹の花で有名なことから「牡丹仙子(牡丹仙人)」とも呼ばれている。夫をしのぐと評される人気を証明するかのように、今年11月には習副主席の訪日に先立って、人民解放軍総政歌舞団を率いての来日公演を果たし、東京と札幌で歌劇「木蘭詩編」の上演を成功させた。木蘭は男装して従軍した少女の英雄で、ディズニーの98年のアニメ映画「ムーラン」で知られている。

「国家一級演員」という国お墨付きの肩書きを持つ以外に、彭麗媛は中国音楽家協会理事、中国歌劇研究会副主席、中国音楽学院客員教授、上海師範大学音楽学院教授などを兼任、音楽界の重鎮として活躍中。

また、1985年に共産党に入党し、軍代表として第8期〜11期全国政協委員にも就任し、中国青年連合会常務委員、中華婦女聯合会執行委員を務めるなど、国家に貢献する姿勢はこれまた、夫に負けないほどである。

国民的スターとなっても、1人の妻であり、母であり、生活者であることを大切にしているという麗媛。その私生活はベールに包まれているが、習近平とは彼が福建省アモイ市の副市長だった頃に見合いを通じて出会い、互いにひと目惚れをして1987年に結婚、一女(現在17歳)に恵まれている。キャリアと家庭を見事に両立させた、中国女性の理想像なのだ。(翻訳・編集/愛玉)

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