高まる中国の新ナショナリズム、日台への軍事行為につながる可能性も―BBC

Record China    2009年11月20日(金) 12時55分

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17日、BBC放送ウェブサイトは「高まる中国のナショナリズムが欧米諸国の不安招く」と伝えた。写真は武漢市。建国60周年を祝うため、1人の青年が五星紅旗を手にバイクで街を走った。

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2009年11月17日、BBC放送ウェブサイトは記事「高まる中国のナショナリズムが欧米諸国の不安招く」を掲載した。19日、新華網が伝えた。

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高まりを見せる中国のナショナリズムが不安を呼んでいる。先日、中国のロックバンド・軍械所の最新アルバム「ロック・シティ」が販売禁止処分を受けた。同アルバムは政府の腐敗を追及し民主化を求める一方で、「チベットはおれたちのもの。台湾はおれたちのもの。長白山はおれたちのもの。釣魚島尖閣諸島)はおれたちのもの」とナショナリズム的な傾向もあらわにしている。バンドのリーダー・劉立新(リウ・リーシン)によると、現在広まっている新ナショナリズムは他国、特に日米を敵視しており、政府があまりに脆弱で国家の利益を守れないと批判するものだという。

またナショナリズム的傾向を持つ作家らによる共著「不機嫌な中国」も今年のベストセラーとなった。作者の一人である王小東(ワン・シャオドン)はナショナリズムブームの代弁者と言える。BBCのインタビューでは、「中国は強大な軍隊を保有し戦争の準備をするべきか」との問いに、王は「中国のような大国には当然強力な軍隊が必要だ。世界のあらゆる地域のあらゆる人々を征服可能な強力な軍隊が」と回答した。

スーザン・シャーク元米国務次官補代理は「可能性は低いとはいえ、リスクであることは確か。いつの日か、中国の指導者は国民に自国の強大さを見せるため、日本や台湾への軍事的威嚇に踏み切る可能性がある。これはきわめて危険な状況だ」と警告した。強力なナショナリズムと軍隊とを保有する中国、米政府にとってはまさにやっかいな問題となっている。(翻訳・編集/KT)

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